■場所
街中
■人物
太郎君
■状況
いつもは見えていないものもの
■本文
町中の交差点を歩いていると、太郎は面白い物を見つけた。それはクレヨンのような色をしたサンダルで、先ほどすれ違った若者がはいていた。
サンダルの輪郭は良く見えなかったが、無骨な印象があった。柔らかい石のようなイメージというのか。昔遊んだ、水に浸けておくと30倍に大きくなるおもちゃのような感じ。
それに、サンダルは今にも脱げそうな状態だった。とっかかりのないサンダルの表面は滑りやすいのだろうか。それとも、若者の性格の現れだろうか。
思いを巡らせていると、青信号が点滅し始めた。太郎は足早に交差点を駆け出し、歩道に戻る。
それから少しの間、すれ違う人の履き物に注意してみた。さっきの若者ほどの猛者はいなかったが、それでも意外と面白い物が発見できるものだ。
ピンク色のハートが付いたつやつやしたもの、アクセサリがたくさん付いているもの、わざと布地を破いて小指を見せているものなどなど。女性の方が多い気がするのはどうしてだろうか。傾向だろうか。