2007年11月7日


場所

犬小屋

人物

というか犬

状況

いつも通りの犬の日常

本文

どうも頭の上の方がうるさいと思って小屋から出てみると、カラスが慌てて飛び立った。あいつ、また遊びに来たのか。三角にとんがった屋根のどこがいのか知らないけど、僕の昼寝をディスターブするのはそろそろやめてほしい。

そのまま小屋の前でぼーっとしているのはどうかと思うので、もうカラスが来ないようにと祈りつつ、重たい足取りで小屋に入った。そのまま床に丸く横たわり、遠くでさえずっている小鳥達の鳴き声を聞きながら一眠りした。

次に目を覚ますと、夕方を知らせるカラスの声が辺りに響いていた。僕は小屋から出ると大きく伸びをして、人間の家の方へ顔を向けた。

僕の飼い主は田中さんといって、人間のクラスでは中ぐらいの方らしい。お父さんは某有名ファンドの課長をしているし、お母さんはよく近所の人と『おランチ』に出かけている。隆史君は長男で、今のところは一人っ子だ。僕のような姉弟が一人もいないなんて、隆史君は寂しくないのだろうか。

僕のボスはおばあちゃんだ。彼女が散歩に出ることはほとんどないし、出たとしても僕は連れていってもらえない。僕が何かを隠れて食べていると杖でつついてとられてしまう。とても力の強い人間だ。