2007年11月17日


場所

プロレス研究会の部室

人物

『俺』

状況

作ったものを展示している

本文

「これなんていうのー?」

無邪気な顔をした子供が聞いてきた。俺は受付に座ってお客さんの対応をしているところだった。

「えっと、それはね、タイラーマスクっていうんだ」

いったんお客さんから顔をはずして子供に答える。それを聞いた子供は嬉しそうに、タイラーマスク、タイラーマスクと連呼してどこかへ行ってしまった。

「うふふ、子供ってかわいいですね」

お客さんが微笑みながら言った。俺はその意見にはあまり同意出来ないのだが、愛想笑いを浮かべて「そうですね」と応じておいた。

それからしばらくは閑古鳥が鳴いていた。受付にいたのは俺と田中先輩の二人だけで、他の部員はみんなどこかへ遊びに行っているか、学校に来ていないかのどちらかだった。田中先輩とはあまり仲が良くないのだが、仕方がない。俺はとても長く感じられる昼の時間を座って過ごした。

一時になって部室に高知が現れた。黒板を見ると、受付の当番は高知ではなく花田なのだが、高知は受付を替わると言った。

「花田はなんか」