2007年12月3日


場所

商店街

人物

裕太とその友達

状況

友達と一緒に適当に歩く

本文

人の疎らな商店街を、裕太は友達と歩いていた。

「でさ、昨日のサッカーが面白くてさ」

「へぇ、点が入りまくったとか?」

友達の話に相槌を打ちつつ、裕太はこれからどこへ行こうかと考えていた。呼び出されて適当に友達に付いて歩くのは悪くはないが、目的地がないのはどうにもしっくりこない。せっかくなら、うまいこと時間をつぶせて、寒くなく、それでいて金のかからない場所に行きたいと思うが、そのような場所が思い当たらない。

「監督が飛び出していってさ、審判につかみかかるんだぜ? そんなのみたことなかったから驚いちゃって」

「まじか、そりゃ俺も見たことないよ」

友達の話はしばらく続いていた。その話題は先週に終わった定期テストに始まり、転勤になった痩せ型の教師を通り過ぎ、その教師の顧問だったサッカー部を経由して、今に至る。

「あ、でも、監督が退場になるシーンはトイレに行ってて見てなかったな。イエローカードって選手だけじゃなくて監督にも出るのかな?」

明るい顔で友達が訊く。視線を向けられた裕太は同じように友達の方を向いて、少し困った顔をした。

「いや、俺もよく分からんよ」

「そっか、そうだよな」

友達は妙に納得したような顔で、