2007年12月4日


場所

学校の教室

人物

『あたし』と夏絵子

状況

噂好きの女がしつこい

本文

「それでそれで、あの後は一体どうなったのよさ?」

朝。あたしが教室に入って自分の席に着いた瞬間、前の席の夏絵子(かえこ)が話を振ってきた。

「どうなったって……、あんた、ずいぶんと楽しげじゃない?」

夏絵子は嫌らしい目線であたしをなめ回すように眺めている。

「えー、だって、あんな所を見せつけられたら嫌でも詮索したくなりますよ」

あたしは夏絵子の言葉には答えず、鞄を開いて教科書を取り出して、机の中に次々とそれらを放り込み、夏絵子の視線に耐えていた。

やがて放り込む教科書もなくなり、筆箱も机にしまったところで、まだこちらを見ている夏絵子をにらみ返した。

「あのね、あんたが他の子にどう思われているかなんて知らないけど、そろそろあたしは怒るよ?」

少々低い声で言ってやると、おちゃらけた表情で夏絵子は肩をすくめる。

「……へぇへぇ、そう言うなら私は退散しますよ」

捨て台詞をはいていすから立ち上がった。よくあたしの教室に来るが、夏絵子は別のクラスの人間なのだ。

最後にこちらを向いて気味の悪い笑みを浮かべた後、夏絵子は教室を出ていった。ドアが閉まるのを確認してから、あたしは胸をなで下ろして机に突っ伏した。

顔を横に向けると、