2007年12月9日


場所

スーパー

人物

丸子府(外国の人)

状況

丸子府、初めてのおつかい

本文

駅前のスーパー、生鮮食品売場にて。

『今日の特売品』と示されている食品棚には、色とりどりの野菜が並んでいた。赤に黄色、紫にピンク。丸子府(まるこふ)はそんな目新しい光景に息をのんだ。生まれ故郷の野菜といったら緑か茶色以外になかった。だのに日本のスーパーには様々な野菜が陳列さている。丸子府はひとつひとつ野菜を手に取り、その表面や形を裏側までじっくり見ていた。

白っぽい木のような野菜を手に取り、その調理法を思案していると、女の人が声をかけてきた。

それによると、どうもあまり野菜を触ってはいけないらしい。あまり日本語の得意ではない丸子府は、理解するのにしばらく時間がかかった。日本人は野菜の外見に気を遣うらしく、人がべたべたと触ったものを嫌う人もいるらしい。

あまりにも分からない事だらけで丸子府は肩をすくめた。女の人の説明の合間に母国語でつい、それなら野菜は誰が作っているんだという意味の事を言ってしまったが、