■場所
なし
■人物
『僕』
■状況
昔の日記を読み返している
■本文
例え様のない愛情とはどのような物だろうか。差し延べられた手、抱え上げられた体。休むことのない看病、自らの犠牲。例えばそのような物だろうか。
いや、違う。それらは、例え様のない愛情ではない。言葉に出来る物は全て、現実に存在する物ではないか。
ならば、例え様のない愛情とは? 言葉に出来ない物が当てはまるのだろうか。それとも、現実にはない物が当てはまるのだろうか。
……僕には分からない。しかし、ただ一つだけ明白なことがある。
それは、世界が優しさを作り出すことが出来るということ。何もなくとも、僕たちは優しさを他の誰かに捧げることが出来る。
「ここまで読んで、僕は自らの日記があまりにも非現実な言葉で埋め尽くされていることに嫌悪した」
「まるで、明るいところにいるコウモリのように、自分の居場所以外でその存在を主張しているふうに思えました」
「とりあえず」