■場所
小学校
■人物
生徒達と先生
■状況
温暖化を教育している際に起こる可能性のある問題たち
■本文
地球温暖化を止めようとする。どうすればよいか。
1.ゴミを出さない
2.車を走らせない
3.子供にそういった教育をする
「みなさん、今日の宿題は電気使用量の調査です」
先生が笑顔で僕たちに話している。
「一日目は何もしないで、普通に量を調べてください。つまり、今日の午後七時から明日の午後七時までです」
そこで、隣の席の渡部くんが手を挙げた。
「……それって、もちろん量が少ない方が内申が良くなるんですよね?」
僕は、このあとに起こる嫌な出来事が手に取るように把握できた。
「じゃぁ、あたしはごまかそうかな……」
「あたしもあたしも!」
「なにいってんだよ! 金持ちはいつもたくさん電気使ってるくせに、こういうときは良い人ぶるんか!」
「なんですって!? あんたみたいな馬鹿に言われたくないわよ!」
また始まった。金持ちの吉井とトラブルメーカーの田中との言い合いが。
「こぉら! そんなことはないからやめなさい。ほら、二人とも」
ぎらぎらと吉井を睨み付けていた田中が、今度は先生を睨み付ける。
「ほんとかよ先生。この前、この学校一の無駄遣い家族が国から厳重な処分を受けたって、俺は聞いたぞ。ってことは、やっぱり内申に関わっているってことじゃないか!」
やれやめろだの、やめるなだのと、教室のみんながはやし立てるように言い始めた。こうなってしまったら言い合いはエスカレートするだけだ。先生はおたおたと制止の声を上げるだけ。金持ちたちは高飛車な態度になり一般人を理由もなしに馬鹿にする。一般人は金持ちの環境に対する意識の低さを指摘し、生きる資格がないと言う。どちらにも属さない者はじっとして言い合いが終わるのを待つ。僕も待っている一人だった。
実際、国が教育機関に対して、環境についての行動を評価の一部として取り入れさせているかは分からない。表では、国がそんなことをしているという記録も公開も一切ない。しかし、裏ではどのような根回しがあるとも限らない。
それだけ、今の地球の環境が悪化しているという事なのだろう。絶え間のない恐怖心――いつ自分が評価されているか分からない不安――を抱えながら、僕たちは学校での生活を営まなければならないのだ。
「いい加減にせんか! ほら、席に着きなさい!」
いつの間にか、先生が校長を連れてきていた。男の低い大きな声が効いたのか、金持ちも一般人もおとなしく席に着いた。顔を見る限り、かなりいらいらしているようだけど。