■場所
原っぱ
■人物
『私』
■状況
壊れた飛行機を見つけた
■本文
右を見ても左を見ても広がるのは地平線だけだった。空を薄く覆っている雲のせいで太陽の光すらぼやけて見える。はっきりするものは何もなく、私はただ前を向いてひたすらに歩いていた。
時々、木の棒を見つけた。それらは既に何年も前から放置されているものらしく、皮はところどころ剥げて、大きなものでも重さを感じさせないくらい軽かった。
絶えず足にまとわりつく枯れ草は、とても単調な音を響かせた。かさかさと乾燥した音は、私に休む暇を与えないかのように耳に障った。
しかし、それらはもう私のはるか後方に位置していたのだった。
今、私の目の前には塊がある。金属で出来た何かの塊。久しく見ていなかった金属という物質。それはひたすらに歩き続けていた私の心臓に、リズムの変化をもたらした。別の表現をすれば、風の中のつぶて、土の中の妖精というところだろうか。とにかく、それは全くのイレギュラーだった。
私はその塊をつぶさに観察した。十字に伸びている外見は教会の象徴に見えた。ただ、金属は表面を滑らかに加工されており、私が買ったことのあるエネルギー用の金属とはまるで手触りが違った。私はそれを金属だと判断するために、爪で引っ掻いてもかすかな傷しかつかないという、子供でも分かる原理を使った。
しばらく観察していると、この金属の塊には家の入り口についているような取っ手らしき部分があるのが分かった。表面は茶色く変色していたが、引いてみるときちんと動くようだった。
また、金属の塊には足が二本付いていて、