2008年3月7日


人物

フォークについて深く考えられるほど暇な人

状況

パスタを食べる時にどうしてフォークを使うの?

本文

私は手にしている一本のフォークを見つめながら、私がパスタを食べるときにはどうしてこの道具を使っているのだろうと思った。箸を使っても食べられないはずがないし、極端に言えばストローで吸ったってどうにかなる。それでも私がパスタにフォークを使うのは、少なくとも一般という概念で捉えられる世間の常識に少しでも当てはまっているということを確認するためなのだろうか。それとも、家にフォークがなければ箸でパスタを食べようとするのだろうか。

だた、パスタを食べる際にフォークを使うという習慣を初めて生み出した人たちは、私よりもずっと昔の人間である事を忘れてはいけないのだ。だから、その人たちからフォークを使う意味合いを聞き出すことは不可能だし、なんの技術もない私がその意味合いを導き出せる可能性も零に等しい。

結局、その判断は今を生きる私に委ねられている。世間に受け入れられるかは別として。

例えば、日差しの中で麦藁帽子を被っていることに関しては何も問題がないと思う。あれは日よけのために被るものだし、それに麦藁は軽くて丈夫で長持ちするから帽子の材料には適している。

しかし、フォークはどうだろうか。あれは素材が木だったり金属だったりプラスチックだったりする。重要なのはフォークの形であり、外見や素材には意味が属していない。では、その形が実現するものは一体なんだろう?

少なくとも、フォークを初めて使った人の意味合いと、今スパゲティを食べる際に使っている私の意味合いとは噛み合わないと思う。何せ二人の間には時間という隔たりが存在するからだ。

パスタを食べるという目的に使うなら割り箸でも良いではないか。でも、ここではきちんとフォークで食べるという習慣が出来上がり、箸で食べるのは場違いにすら足らない。