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After Words

クロスをやって、もやもやしてしまったものに決着をつけるべく描いたストーリーです。

描いている当時、私は自分がクロノ達が何事もなく1020年を迎えられた姿を
とにかく描きたかったのだと思っていたのですが、今思えば私はその事以上に、
1005年にクロノ達がどれだけがんばったのかを描きたかったのだと思います。
不幸な未来を迎える事自体が悪いのではなく(もちろん迎えないに越した事はありませんが)、
どんな事態が起きたのか、そしてそれに対してどう戦ったのか、そのあたりの事情が
全く見えて来ないにもかかわらず、一方的に結果だけを押し付けられた事に
一番納得が行かなかったからなのでしょうね。

描く上で一番悩んだのは当然(?)1020年時点の3人組を描く事でございました。
スクウェアさんの初期設定で行きますとクロノ37歳、マール36歳、ルッカ39歳でございます。
マールはとりあえずリーネを見本として想像いたしましたが、クロノとルッカに関しましてはほぼそのままで…うう。
まあ、3人でいるときは生涯青春気分だからなのさ!と謎の言い訳をしておくといたしまして。

物語中でマールがガルディアの女王となっておりますが、だからと言って彼女が独身であるというわけでは
ございません。女の子に王位継承権がある国でしたら女王と結婚した相手が王になる必要はないわけで、
あくまでも女王の伴侶という立場でよろしいわけですから(イギリスとかデンマークがそうですよね)。
ガルディアがそのような国なのかどうかはもちろん公式にはわかりませんが、一人娘の王女の婿取りに
やっきになっていないあたりなどに「王女が王位を継ぐからどっちでもいいか〜」的な空気を
感じてしまったワタクシでございました。まあ、結局は自分勝手なイメージですが。
私はクロノのお相手はマールかルッカのどちらかならどちらでもOKという立場ですので、
本編でもそのあたりはあえてぼかして描いております。
解釈は読んで下さった方それぞれのお好きなものが正解という事で。

この物語中に登場するキッドはルッカ達と幸せに暮らして来たキッドですので、
性格的にはクロス本編での彼女よりもかなり甘いのではないかと思います。
でも私はキッドのあのさばさばした所が好きですし、クロス本編から
大きく変えてしまうのもナンでしたのであのような感じにおさまりました。
セルジュに対しては「芯は強いがわりと物静かである」というイメージがあります。
ゲーム本編中にしゃべらないのはクロノと一緒なのですが、両者のイメージにかなりの違いがあるのは
クロスにおいてセルジュが巻き込まれ的・受動的に物語が進行して行くのも
理由のひとつなのではないかと思います。

もしかしたら少年と少女は大人達(クロノ達)の知らない所で世界を救って来た後かもしれない。
などというそんな妄想もさらに込めまして。


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