ひとつながりの笛〜絶望、そして暗黒のナナシ城へ…
オリバー達がババナシアに入った所でルカにご到着の、トリオ・ザ・ナイツさん御一行。
オリバー達が今行っている事が彼らの旅を終わらせる事にもつながってるそうですが、
本当にジャボーと彼らとの間には何があったのでしょうかね?
カウラの所へ行き、てっきりひとつながりの笛の材料を入手するためにまたひとイベント
あるのかな〜?と思いましたらあっさりクランに何かを持って来るように命じてくれまして。
そしてカウラが言うには、ゴロネール、ババナシア、ボーグの三王家には世界の秩序を
守る義務があるという。
クランが持って来たのは聖なる木から切り出した枝、聖なる木片。これがひとつながりの笛の
材料であり、昔平和を願って切ったもののその後三王家が仲違いをしてしまってこれまで
封印されていたとの事。今回の事が、三王家の仲違いが修復されるきっかけになると
いいですね。
そしてお次は笛の削り加工担当のゴロネール王ニャンダールの元へ。ニャンダール王は
聖なる木片を見て全てを悟ったようで、こちらもあっさり願いを聞き入れてくれる事に。
確かにニャンダール王の言う通り、こうすんなりコトが運ぶのは三人の王達が過去に
オリバー達によって救われ、その事によって信頼してくれているからだとは思うのですが
…うれしいんですけど…それでもすんなりコトが進み過ぎて、何だか怖い!
(次は仲間に実の兄であるジャイロがいて、三王家の中で最も楽勝コース確定の
ボーグ皇帝ブヒーデンですからねえ…)
ところでニャンダール王のその削り技、北斗神拳のように一子相伝なのですか?(笑)
ブヒーデンもやはりあっさり願いを聞き入れてくれ、王家に伝わる聖なる道具で笛に
穴を開ける事で作業は完了。これでひとつながりの笛が完成です。
ブヒーデンも言ってくれたように、これは今まで積み重ねて来た事の結果なのだと
今は何も恐れず胸を張ってまいりましょうかね。
オババ様によって開かれたルカの神殿をまっすぐ北へ抜け、死者の湖へ。
死者の霧を晴らそうと、マルがひとつながりの笛を奏で始めた所に現れたのは、
サムラでオリバーに毒を盛ったネズミ・マグールと中ボスキャラの香りムンムンの
怪しげな魔物・ブーデー。マグール、ジャボーの手下というのは自称じゃなかったの
ですね…。そしてやっぱりマークに似てますよ…。
ブーデーの手には賢者アリシアの魂が封じられている邪心の玉があり、そして笛を
吹かせまいとマルと、ジャイロの魂までもが吸い取られてしまう。さらに倒れた
マルの手からひとつながりの笛をマグールが奪い取り、ブーデーは死者の湖の
奥へと去ってしまう。…ああ、やっぱりすんなりコトが進み過ぎた後には
何かあるものですよね…とほほ。
マルとジャイロ、そしてアリシアとアリーの魂を解放するにはブーデーを倒して
邪心の玉を破壊しなければならない。そしてブーデーを追うには死者の霧を
晴らさなければならない。さらにそれにはひとつながりの笛が必要だ、という
たまにご登場の、こんなクールな大人のシズク先生もステキですのう。
マルとジャイロのイマージェン、セバとブロックに2人の事を任せ、オリバー達は
マグールを追います。
レカの神殿まで逃げて来たマグール。オリバーが彼に、なぜジャボーに従うのかを
聞くと、どうせ他人から笑われてしまうちっぽけな自分の夢より、偉大なジャボーと
同じものを追いかけた方がいいに決まってるからだと言う。
オリバーの必死の説得も通じず、自分を理解してくれるのはジャボーだけだと言う
マグールは、ヌケガラビトにされているわけでもないのにオリバーの話に耳を
貸そうとしない。それはマグールの魂の共有者が何か問題を抱えている可能性もあり、
そしてオリバーも…やっぱりマグールが誰かに似ていると気付いていたのですね。
その誰かがふざけてオリバーに意地悪する時と同じような言い方でひっかけられた
オリバーは、思わずマグールに向かって「マーク」と呼びかける。それで…マグールの
魂の共有者がマークであると確信、「自分には友達なんていない」と言い放った
マグールの姿を、実は寂しがりで強がりな親友マークに重ねてしまう。
マークの身に何かが起きているのかもしれない。そしてそれを助けられるのは
親友であるオリバーだけかもしれない…さらにその解決がマグールの心を開く事にも
つながるかもしれない。というわけで、まずはマークに会いに、一ノ国へ戻りましょう。
ホットロイトでは行ける場所に河川敷が加わっておりますね。
物語の冒頭でオリバーとマークが、マークの作った車を走らせた、そしてそこで起きた
事故のせいで母・アリーを死なせてしまった、あの河川敷…
マークのガレージを訪れる前に久しぶりのホットロイトを色々散策。モーテルリリーの
マスターは、何やら人生におけるありがたそうな話をしてくれますが、これはゲームに
関係あるのかないのか?もしかしたらバトル中の立ち位置の事を言ってるのでしょうか…?
駅ではハートピースで心を分けてもらったり。しかし基本的に変わりはないようですね。
レイラの店ではレイラとシェリーが仲良く並んでお店番。レイラはシェリーからオリバーの
事も色々聞いたようで、もうアリーの事で心配はしていないようですね。
しかしそんな彼女の様子からは、彼女の息子のマークに何かがあったようには見えませんが…
マークのガレージには鍵がかかっていてどこかに出かけている模様。こんな時、マークが
どこに行っているかはオリバーにも心当たりがあるようですが、「今は行ってもまた
傷付くだけだから」と自分のその思いつきに半信半疑。しかし…こんな時のマークが、以前は
必ず行っていたという彼のお気に入りの場所・あの河川敷へ…。
河川敷にマークの姿があり、しかしその身体からは黒い霧が吹き出しており…頑なマグールの
態度は、彼の魂の共有者であるマークがナイトメアに取り憑かれていた事も大きな原因だった
ようですね。マークは苦しそうに、オリバーに「自分を恨んでいるだろう」と問いかけ…
そして、マークメアとの戦い。マークメアは物理攻撃に強くてステータス異常を引き起こす
全体攻撃もあり、なかなか噛み応えがありますがHPへのダメージはさほどなく、属性攻撃の
ゴリ押しで無事勝利。
しかし未だヌケガラビト状態のマークは、再度オリバーに自分を恨んでいるだろうと問い、
自分の事を友達だなんてもう思っていないだろうと言い放ち、涙する。
これまで一ノ国に帰って来てもマークには会えず、どうしているんだろうと気になっては
いたのですが、マークもまたアリーの死に責任を感じ、深く傷付いていたのですね…。
オリバーとマークの夢は、おそらく自動車産業で栄えるこの街の男の子にはありふれた、
自動車の整備工場を一緒に作る事。そんな2人の夢の事をオリバーが語るとマークは
オリバーに手を上げ、その夢のせいでアリーが死んだと、そして自分の作った車のせいで
また悲しい事があったら、とまた涙する。
オリバーが、アリーは自分達が夢を諦める事を望んではいなかったと、そして今度は
みんなが幸せになれる車を作ろうと、必死で語ると…オリバーの首からかけられたトレビンが
輝いて、自身の中の「夢」の心を指し示す。マークが奪われたのは夢の心。オリバー自身の
夢の心を、親友のマークへ…。
自分の夢や、みんなの思いから逃げない。
先程までのオリバーの必死の言葉と、そして彼から夢の心を受け取り、マークもやっと
後悔ばかりの絶望の日々から抜け出し、一歩を踏み出せたようですね。
二ノ国へ戻り、死者の湖でマグールに会うと、彼はひとつながりの笛はすでにジャボーに
渡してしまったと言う。しかしそれならなぜこんな所に?
マグールはオリバーに、本当に夢は叶うのかと問いかける。両親がネズミ同士の縄張り争いに
巻き込まれて亡くなったというマグールの夢は、みんなが平和に暮らす事だという。
ジャボーが言うには世界には「安定」が必要であり、そのためには人の心はいらないという。
ジャボーに従えば世界は安定して、マグールの望む平和な世界が実現するかもしれない。
そう思って彼はこれまでジャボーに従っていたようですが、心のどこかではそれをずっと
疑問に思っていたようですね。自分の夢の話を笑わずに聞いてくれたオリバーにマグールは
心を開いたようで、死者の霧の影響を受けない秘密のルートでブーデーの所まで案内して
くれる事に。何とも不気味な死者の湖を越えて、ブーデーの所へ、そして対戦へ。
ブーデーもステータス異常攻撃が多く、全体攻撃も強力ですが、弱点属性をつくなどして
無事勝利。
邪心の玉を破壊するとおびただしい数の、封印されていた魂が解放されて宙へ。そして
怪しい光を放つその中のひとつが、オリバーの中へ…
そこでオリバーが見たのは、前にサムラで見た夢と同じ、ジャボーの玉座の間での出来事。
これも少し前の過去の出来事のようで、ジャボーがブーデーに、邪心の玉でオリバー達の魂を
封印するように命じていたまさにその時の事。
そしてジャボーは、まるでオリバーが今ここで見ている事を知っているかのように次々と
需要な秘密をブーデーに話す。
1つ目はジャボーの魂の共有者が……オリバーであるという事。そしてジャボーは闇の加護に
守られているおかげで現在はオリバーとの魂の絆は切れており、たとえオリバーが死んでも
ジャボーは死ぬ事はないという。しかしオリバーは、ジャボーの闇の加護を解放すれば
魂の絆の復活によりジャボーと共に死んでしまうという。
そしてもう1つは、賢者アリシアとオリバーの母・アリーは魂の共有者ではなく同一人物で
あるという事実。アリシアはその強大な魔力と引き換えに、2つの世界に1つの身体という
特殊な状態を得たそうで、ジャボーの魂の共有者であるオリバーを守る事でジャボーに
対抗しようとしたとの事。しかしアリシアはオリバーが知る通り、オリバーをかばって、
母・アリーとして亡くなった。さらにアリシアがジャボーに破れ、邪心の玉に封印されたと
いうのはジャボーが流したデマカセだったようで…つまり邪心の玉を破壊しても、それに
封印されていないアリシアは、そしてアリーは蘇らない。
オリバーの中に入って来たのはブーデーの魂で、今見たのはブーデーの記憶?
そして絶望的な真実を知ったオリバーは思わず叫び、その場に泣き崩れる。
オリバー達が今までやって来た事は全て無駄な事で、ジャボはそれを知っていた。たとえ
世界を救ってもアリーは帰って来ない。そしてジャボーを倒せばオリバーも死ぬ。
さらに用意周到なジャボーは、オリバーがブーデーに敗れて邪心の玉に封印されればそれで
善し、もしブーデーが敗れて邪心の玉が破壊されれば先程オリバーが見せられたブーデーの
記憶を強制的に見せて真実を明かす事で、自身の保身のためにオリバーがその歩みを
止めるように仕向けていたのですね。
オリバーが何を見せられたのかを知らず、とにかくなだめようと必死のシズク。そしてそこに
現れたのは、邪心の玉から魂が解放されて、元に戻ったマルとジャイロ。
その無事な姿を見てほっとしたのか、落ち着きを取り戻すオリバー。しかしシズク同様に
事情を知らずにまた共に戦おうと言う2人にオリバーは、もし今までの事が無駄だったと
したら…それでもナナシ城へ向かうのか?と問いかける。
マルはオリバーに今までの事を後悔しているのかと尋ねるも、オリバーはわからないと
答える。しかしマルは、おそらく彼女自身もそう思っているのでしょう、今まで出会った
人達は、オリバーに出会えた事を後悔していない、そして感謝していると言う。
今まで出会った人達1人1人の思い。そして、母・アリーの思い。それを思い出して
オリバーは、ここで諦め、歩みを止めたらそれこそジャボーの思うつぼで、決してその
思い通りにはならないと最後まで戦う事を決意する。
仲間達に自分が見たブーデーの記憶の話をすれば仲間達は心配し、それこそオリバーのために
その歩みを止めてしまうかもしれない。だからオリバーは何も告げずに、前へ。
ブーデーの記憶の中で語られた、アリシアの真の行方やオリバーとジャボーの真実の話などを
見て思い出したのは、マジックマスターにあった「ある少女の手記」という物語でした。
このお話を読んだ時からもしや…とは思っていたのですが、この物語に登場する手記を書いた
少女とは、アリシアの事であるようですね。
オリバーが知った事実は確かに何も光が見えない絶望的なものでしたが、このアリシアの
手記を読むと、もしかしたらジャボーの言っている事が全てではなく、彼自身も知らない事、
思い出せていない事などがあり、まだ何かがある、ジャボーも予想し得なかった何かが
アリシアによって仕組まれているような…そんな気がしてなりません。
いよいよナナシ城の扉の前に立ったオリバー達。そこでここまで案内してくれたマグールが
今ならオリバーが言ってた事もわかる気がすると言い、自分はやり残した事があるからと
扉の合い言葉を残して先に城へ戻ってゆく。ううむ、何やら死亡フラグムンムンな
展開でございますが、マグールが死ぬとマークもただでは済みませんので、さすがに
それはないかな?と
それを口にすると死んでしまう呪いがかかっているという、扉の合い言葉。それを
オリバー達は1人一文字ずつ口にする事で問題解決。ナナシ城の扉は、
不気味な鈍い音をたてて開く。
それを叶えるには自らの命を差し出す必要がある。それでも…そんな残酷な夢に向かって、
進んでまいります。
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